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カナコの運命は過酷である。一月前勇者として故郷から旅立ち、三日前タチガレの街で処女を失い、二日間徹底的に犯され、今ナイフ片手に見知らぬ少年と対峙している。そして両者は全裸であった。
カナコはこれからこの初めて会う少年を殺す。手は震え足が竦むが兎に角、殺す。殺意を奮い立たせナイフを振りかざしたところでテツロウにち○こを突き入れられる。
「この馬鹿が、ナイフの使い方も知らないのか」
ガツガツと腰を打ちつけながらカナコの手を取るテツロウ。そしてその掴んだカナコの手を一旦胸まで戻し、一気に正面に突き出した。固い物にぶつかった感触の後スルッと滑り込むナイフ。
「はっ、はっふ、はっ」
胸を刺された少年は信じられないものを見たという驚愕の表情で固まっている。テツロウは突き出したままのカナコの手を引き戻し、また突き出す。何度も突き出す。その動きと一緒にち○こをカナコの膣奥に打ち付ける。
「おらっ、人にやらせるんじゃなく自分で殺れ」
「はひ、殺りまふ殺ります、ひふんで殺りまふ」
腰を擦りつつナイフを突き出すカナコ。何度も突き出す、突き出すほどに気持ち良くなる。降りかかる少年の血が暖かくて、ち○こに衝かれるおま○こが気持ち良くて、肉を刺す感触が骨を砕く衝撃が心地良くて、堪えきれず絶頂ってしまう。
「いきゅまふっ、カナコいふぃますっ」
カナコは叫びと共に少年の胸に突き刺したナイフを思いきり押上げ、その顎まで切り裂いた。
「出るっ」
カナコの絶頂で締め付けられたテツロウは盛大に子種汁を子宮に流し込み、その勢いで再度カナコは絶頂を繰り返した。
豪華な客間に出来た血の海に沈む穴だらけの少年一個とそれを見つめる血みどろの少女が一人。どちらも全裸で片手にナイフを握っている。勝者と敗者に別れた勇者は戦士の言葉を思い出す。
『勇者には四つの呪いがかけられている。一つ目は代を重ねるごとに能力が劣化する呪いだ。だから魔王に勝つ事が出来ない。二つ目は魅力、いや性欲が強くなる呪いだ。この獣欲で呪われた血族、劣化勇者を増やし続けている。三つ目は神々の使命から逃れる事は出来ないという呪いだ。それにより勇者の末裔は永遠に殺され続けるのだ魔王とそのしもべに、神々に追い立てられて』
絶望しそうになる話だった。だが話はまだ残っている。
『最後は能力吸収の呪いだ。勇者は勇者を殺した時、相手の能力を自分のものに出来る。この呪いを知った勇者は生き残る為に勇者を殺す』
これは酷い呪いだ。最悪の呪いだ。しかし、しかし希望が、微かだが希望が含まれている呪いだ。勇者にも生き残る道は残されている、ただそれが夥しい怨嗟の血が滴る極細一本縄の吊り橋の様な道だけということが問題だ。
少年は転げ落ち、カナコは生き残った。取るに足りないクズの様な能力だが、確かに少年の能力はカナコに移って来た。勇者を殺して魔王を倒す。カナコの運命は過酷である。
カナコ十二歳。Lv.25勇者(半熟)。
トシカズ十歳。Lv.11勇者(死亡)。
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